みなさんこんにちは!
こども建築塾に参加させていただいている中学2年生のNです。
今回は、建物に使われている「素材」に注目して、種類や特性について学びました。
今回の授業内容
第8回 6/22(土)
午前:【実施】建物の中の素材を探そう
午後:【実施】実験を通して素材の違いや特徴を知ろう
午前の課題
【実施】建物の中の素材を探そう
今回は講師として、普段から建物の素材を考えている意匠設計部の方に来ていただきました!意匠設計部の方々が普段どんな建物の設計をしているのかを「素材」に着目して、紹介してもらいました。
「実は建物にはたくさんの素材が使われていて、そこにはその素材を選んだ意図や効果が隠れています。今日はそんな素材の特徴について一緒に学んでいきましょう!」

講師「みんなが自分の家を建てるなら、どんな素材を使いますか?素材を選んでみよう!」
まずは、工房内にある素材のサンプルを見て触って選んでみます。


素材のサンプルを見たり触ったりしながら、木の素材やさらさらとした石の素材、ソーラーパネルの入ったガラスなど、様々な素材があること、また同じ素材の中でも様々な種類があることがわかりました。
次は、グループごとに類ビルの2Fで使われている素材を探しにいきました。
「見て触って、鼻も耳も使って、五感で空間の違いを発見してみてください」という講師からのアドバイスを意識して、壁を叩いてみたり、声を出してみたり、空間の香りをかいでたり、いろいろな方法で素材を感じながら歩き回りました。
探索してみると、天井ひとつとっても、木材もあれば、穴の開いた白いパネルなど、場所によって使われている素材が大きく違うことに気づきました!
「応接室は高級感やしっかりとした空間にするために、暗めの木材や土壁を使用しているよ」
「会議室は音が反響しづらいように、音を吸収する柔らかい素材を使用しているんだ」と、その素材が使われている意図や効果を講師の方が教えてくれました。
それを踏まえた上でもう一度探索をしてみると、
「この会議室は明るい雰囲気の会議にしたいから明るい色の壁にしているのかな」
「ホールの音が響きやすいのはにぎやかな空間にしたいからなのかな」など、様々な気づきが出てきました!
午前の授業では、活動によって使用する素材を変えていること、また、建物の素材はデザインだけでなく、機能性も意識して選ばれていることを学びました。
<午前の様子>


頑丈な素材にしたい!




午後の課題
【実施】実験を通して素材の違いや特徴を知ろう
午後は、「壁の吸音実験」と「ガラスの破壊実験」の二つの実験を通して、素材の機能について学びました。
まずは壁の吸音実験です。
2チームに分かれ、新聞紙やタオル、緩衝材やスポンジなどの身近な素材を使用して、段ボールで出来た部屋の中で静かな空間を設計します。

5分という時間制限があるので「おれタオル貼るわ!」や「新聞紙、くしゃくしゃにしてみよ!」、「スポンジ壁に貼ってみない?」などチーム一丸となって取り組みました。
5分間制作した後、中に入って声を出したり、スマートフォンから音を出したりしてみると、普通の段ボール部屋よりも静かな空間となってはいましたが、改善点やほかのグループからマネできるポイントも見つかりました。
それらを踏まえて、5分間のブラッシュアップを行うと、1回目よりも静かな空間を設計することが出来ました。実際に自ら素材を選んで、音を聞き比べてみることで、どんな素材が音を吸収できるのかを感覚的につかむことが出来ました。
次にガラスの破壊実験です。(※大人の指導のもと、ゴーグルと手袋をつけて、長袖長ズボンで安全性に配慮した形で実験に挑みました。)
まずはガラスの種類について学びつつ、そのガラスを実際に割ってみる事で、違いや強度を体感します。

実際にガラスを割ってみると、「合わせガラスと普通のガラスで割れ方が違う!」「強化ガラスは全然割れない!」という発見や、「なんで?」という疑問がたくさん出てきました。
違いを体感した上で、講師の方から「強化ガラスが割れにくい理由」や「合わせガラスの構成がどうなっているのか」について教えていただき、ガラスについてより深く知る事が出来ました!
<午後の様子>






みんなの感想
📍 実験から、ガラスのすごさや吸音についての勉強ができた。教えてくれた講師のみなさんありがとうございます!(小6 女子)
📍 普通のガラスは簡単に割れたけど、強化ガラスや合わせガラスは簡単に割れないことが分かった。(中1 女子)
📍 素材にもいろいろな種類があって、建築するときの幅が広がるなと思った。これから設計していくときに素材のことも考えていきたい。(高1 女子)
📍 建築の材料の利点や危険性が学べて、使用する時は、安全性もしっかり考えないといけないことが分かった。(高3 男子)
まとめ
今回は、2Fの探索や2つの実験を通して、素材の違いや特性について学び、素材は使う部屋や活動に合わせて、適材適所に使用されていることがわかりました!次回以降のパピリオンの設計でも、素材のことまでよく考えて良い建物を作りたいと思います!
次回のブログもお楽しみに♪