こども建築塾 2年目A日程のテーマは、「最先端の学び場を設計しよう」です 。これまでの授業では、「そもそも“学び”とは何か?」という本質的な問いから 、自分たちのアイデアを具体的な敷地に落とし込む「ゾーニング」 まで、設計の土台となる視点を育んできました。
今回は実際に最先端の教育環境が整えられている「追手門学院中・高等学校」と「追手門学院大学」の総持寺キャンパスへ見学に行きました✨
このキャンパスは、こども建築塾の講師でもある類設計室の喜田先生が設計に携わった場所でもあります 。
今回の授業内容
第3回 10月25日(土)
【実施】学び場の現場を見てみよう
設計者や学校(施主)の「想い」が、どのように「建築」というカタチになったのか、追手門学院ならではの、一般的な学校とは違う「学び場の工夫」を捉えました。
また、中学生・高校生・大学生という異なる年代の学び場を体感し、自分たちの設計のヒント(着想の種)を集めていきます。
「普通の学校と違う!」を探す
午前中は、追手門学院中学校・高等学校へ。 まずは、設計を担当した喜田先生と、実際に学校を運営されている辻本教頭から、この学校が設立された背景や、「こんな学び場にしたい」という熱い想いを直接お話しいただきました 。
その後は、いよいよグループに分かれて校舎探検です! 生徒たちのミッションは、「普通の学校とは異なる、追手門学院ならではの特徴を見つけること」 。
「この壁、ガラス張りだ!」 「廊下がすごく広い!」 「教室じゃない場所に机と椅子がたくさんある!」
生徒たちは、一般的な学校のイメージとは違う空間の工夫に驚きながら、ワークシートにたくさんの「気づき」をメモし、なぜそのように作ったのか設計の「想い」を考えていきます。
ワクワクする場所を探す
午後は、大学のキャンパスへ移動し、「大学はどんな学び場にしたいか」という想いを聞かせていただきました 。中学校・高校とはまた違う、より専門的で自由な学びに合わせた空間に、生徒たちも興味津々の様子。
大学でのミッションは、「自分が“いいな”と思った場所」「“ワクワクする”場所」を見つけること 。 ハンモックがあるリラックススペース や、芝生の広場 、カフェのような空間など、生徒たちはそれぞれの視点でお気に入りの場所を見つけていました。
ただ「見る」だけでなく、設計者の「想い」 を聞き、利用者の「活動」 を想像する。このプロセスを通して、建築が「人々の活動を支える器」であることを、深く実感できたのではないかと感じています。
今回の追手門学院見学では、生徒たちが「最先端の学び場」を肌で感じ、設計者の「想い」がどう空間に翻訳されるのか 、そして「あたりまえを疑う」 ことの重要性を学んでくれたのではないかと感じています。
この貴重な体験で得たたくさんのヒントを、これからの「最先端の学び場を設計しよう」 というテーマで、どのように表現してくれるのか。私たち講師も、生徒たちの自由な発想から生まれる設計を全力でサポートし、その「考える力」と「表現する力」をさらに伸ばしていきたいです。
次回の活動も、どうぞお楽しみに♪




