こども建築塾 1年目A日程の第5回授業は、「奈良大和民俗公園」への見学に行きました🍁
奈良の地に残る地域ごとの伝統家屋を実際に肌で感じ、先人たちの「建築の知恵」を言葉にして表現したり、スケッチや測量に挑戦しました!
今回の授業内容
第5回 11月22日(土)
【設計】【構造】地域ごとの特徴・歴史を知ろう
地域ごとの特色を巡る! 4つの集落から「心地よさ」を発見
今回の見学のねらいは、「地域ごとの建築の違いを肌で感じて言葉にしてみる」「昔の民家と現代の住居の違いを感じる」こと、そして、そこで得たエッセンスを「今後の設計活動に活かすこと」でした。
生徒たちは、以下の4つの集落の民家を巡り、それぞれの家の特徴と、それが地域の気候や暮らしとどう結びついているかを観察しました。
① 町家集落(旧臼井家住宅):お店や商人の家。中庭や蔵の工夫に注目しました。
② 国中集落(旧萩原家住宅):農業の家。茅葺きと瓦の屋根の組み合わせや、牛小屋の配置など、生活の知恵を感じました。
③ 宇陀・東山集落(旧松井家住宅):雪の多い山間部の家。屋根の大きさや蚕を飼っていた屋根裏の工夫を探りました。
④ 吉野集落(旧木村家住宅):山の暮らしと杉の文化が息づく家。杉皮の屋根や、風雨を防ぐ雨よけ板の向きに隠された知恵に触れました。
生徒たちは、ワークシートをもとに
「この屋根裏は、蚕を飼うためにどんな工夫がありそう?」
「渡り廊下の先には何があった?」
「なんでお店(商家)に『蔵』が必要だったんだろう?」
と、自ら見て触れて推理を重ね、土地や暮らしがどう建築に活かされているのかを考えました。
「構造」と「意匠」を解明!
午後のワークは、午前中に巡った民家の中でも特に宇陀・東山集落(旧岩本家住宅)に焦点を当て、深く解明する活動に取り組みました。
生徒たちは、「構造解明チーム」と「デザイン解明チーム」の2つに分かれ、それぞれ専門的な視点からアプローチしました。
◆構造解明チーム:図面から読み解く骨組みの知恵
構造解明チームは、構造部の廣重先生とともに、旧松井家住宅の平面図(設計図)をもとに、建物のスケール感や、柱と梁の関係性を解明していきました。
生徒たちは、図面と実物を照らし合わせながら、「この柱はどの梁を支えているのか」「なぜこの位置に太い柱が必要なのか」といった、目には見えにくい建物の「骨格」を立体的にイメージしました。
◆デザイン解明チーム:意匠を捉え、表現する外観スケッチ
デザイン解明チームは、意匠部の若林先生と、旧松井家住宅の外観スケッチに取り組みました。
スケッチの目的は、単に絵を描くことではありません。生徒たちが「美しい」「心地よい」と感じた建物の意匠(デザイン)を、パースで表現することを目指しました。




生徒のお気に入り民家
📍町家集落(旧臼井家住宅):日の入り方が良くて、天井も丁度いいくらいの高さだったから。(小6女子)
📍宇陀・東山集落(旧松井家住宅):風通しが良くて涼しかったし、中にあった平面図が印象に残ったから。(小5女子)
今回の見学学習は、歴史ある民家という「生きた教材」を通して、建築とは誰かの想いをカタチにする仕事であり、その背後には地域の環境や暮らしといった深い知恵が隠れていることを学ぶ貴重な機会となりました。
次回のレポートも、どうぞお楽しみに!
