子どもが自分の「好きなこと」を見つけることは、やる気や学習意欲を高めるだけでなく、将来の生き方仕事選びにも大きな影響を与えます。
子どもが何かに夢中になり、その過程で自分の成長を実感できるようになると主体性創造性が育まれます。では、どのようにアプローチすれば子どもの「好き」を見出すことができるのでしょうか。
本記事では、子どもたちの好奇心を引き出す環境づくりや親の関わり方など、具体的なヒントをご紹介します。

子どもの好奇心が学びの成長と原動力になる。

子どもが「好きなこと」を見つけることは、好奇心を育てるうえでとても重要です。好奇心とは、「知りたい」「やってみたい」と思う気持ち。何かに興味を持ち、自分から関わってみようとするその第一歩は、「これが好きかも」という心の動きから始まります。逆に、自分が何に興味・関心があるのか分からないと、好奇心も湧きにくくなってしまいます。

好きなことに出会った子どもは、その世界に自然と引き込まれていきます。熱中する中で、「もっと知りたい」「どうすればうまくいくかな」といった疑問や工夫が生まれ、主体的に学ぶ姿勢=探究心が芽生えていきます。そうした自発的な学びの繰り返しは、子どもの集中力や創造力を高めるだけでなく、問題解決能力や未知の世界に挑戦する力を育てる貴重な機会となります。

好きなことに取り組む時間は、ただの遊びや趣味にとどまらず、学びの楽しさを実感し、新しい知識を柔軟に吸収できる“成長の土台”となるのです。

好奇心を伸ばすための3ステップ:挑戦・没頭・継続

子どもの興味を育てるには、挑戦して、夢中になり、続けるための仕組みが必要です。

①挑戦:子どもが初めての活動に挑戦するときには、楽しさを感じられるハードルの設定が重要です。難しすぎず簡単すぎないレベルで取り組めると、子どもは自然に没頭しやすくなります。

②没頭:一度興味を持ったものに没頭できると、子ども  は小さな成功体験を積み重ねます。その成功体験がさらに意欲を高める循環を生み、次に続くチャレンジへの原動力となるのです。ただし、集中が長く続かない場合もありますので、親が適度に声掛けや休憩を促し、無理なく取り組めるようサポートすることが大切になります。

③継続:子どもの好奇心を持続させるためには、継続的に新しい刺激や学びの機会を与える工夫も欠かせません。学びの成果や課題を質問しながら定期的に振り返り、スモールゴールを設定することで、子どもは「自分は成長している」という手応えを感じることができます。また結果的に「得意なこと」として自信をつけていくこともあります。

保護者のサポートの仕方と具体例

子どもが好きなことを見つけ、好奇心を育んでいくためには、親の関わり方がとても大切です。まずは、さまざまな選択肢を提示し、どれが合うのかを一緒に探す姿勢が必要です。子ども自身が興味を持ったものに対して、「やってみたい」と思ったタイミングで挑戦できる環境を整えてあげることが、意欲を引き出すポイントになります。

そのためには、子どもとやりたいことリストを一緒に作成し、道具や材料を用意したり、体験の機会を増やしたりして、子どもが気軽にスタートできるようにサポートしましょう。また、大人が好奇心をもって何かに取り組む姿を見せることも大きな刺激になります。例えば、趣味を楽しんだり、分からないことを調べたりする姿を見せることで、子どもは「知らないことに向き合ってもいいんだ」と感じ、探究心を持ちやすくなります。

大切なのは、子どもが取り組む過程の中での気持ちを理解し、見守る姿勢です。子どもが好きな事・好きな理由を知り、無理に型にはめるのではなく、自由に試行錯誤できる雰囲気をつくることで、好奇心が持続し、深まっていきます。こうした日々の関わりが、子どもの自立心や自己肯定感を育て、将来の職業選択や人生設計にまでつながる、大きな財産となっていくのです。

習い事や体験を活用して子どもの可能性を広げる

習い事やワークショップ、地域のイベントなど、多様な体験は子どもの視野を広げる良いチャンスになります。特に、未知のジャンルに興味を持つ子どもにとっては、自分でも思いがけない才能や好きなことを発見するきっかけを与える可能性が高まります。
親としては「この子に向いているかも」と思う体験を紹介しつつ、無理に強制しないバランスが重要です。子ども自身がワクワクする気持ちを持ちながら参加できる環境を作ると、身に着く知識や技術もより深くなります。

「ワクワク」しながら知識や技術を身につけるこども建築塾

そんな体験型の学びの中でも注目したいことが、類設計室が運営する「こども建築塾」です。小学4年生から高校3年生までを対象に、50年以上にわたり建築設計と人材育成を追及してきた一級建築士事務所ならではの学びの場です。プロの現役建築士が先生を務め、実際のものづくりやデザインの技術を直接教えてくれます。こどもたちは頭だけでなく、心や身体も使いながら建築の魅力を体感し、豊かな経験を積むことができる習い事です。このプログラムは、学ぶ意欲を育てるだけでなく、将来社会に出た時の力にも繋がる貴重な体験ができます。参加した子どもの保護者からも「自分が参加したかった」と言われるほど充実した内容となっています。建築のプロのもとで、未来を担う力を育てることのできる、おすすめの塾です。

まとめ:子どもの「好きなこと」を伸ばし、豊かな未来を育もう

子どもが自分の「好き」に気づき、それを深めていく過程は未来を切り拓く大切な資源となります。最後にポイントを振り返り、親としてどのように接していくべきか再確認しましょう。

子どもの「好きなこと」は、学習意欲や自己肯定感を育む重要なカギです。日常の中で子どもが好きな遊びは、好きなおもちゃはなんだろうか、など子どもの好きなものを観察しながら、必要以上に急かさず、子どものペースに合わせたサポートをしていきましょう。
子どもが夢中になれる活動を見つけるためには、新しい体験や複数の選択肢を与えることが効果的です。親子で一緒に挑戦する姿勢や、家庭での環境づくりを整えることで、好奇心が育まれ、持続しやすくなります。
親の価値観を押し付けるのではなく、子ども自身の意欲や主体性を尊重することが大切です。こうした積み重ねが、子どもが将来にわたって自分の道を切り開き、豊かで前向きな人生を歩むための原動力になるでしょう。

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